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キレイでユニークな女子ビジネス

起業家はこれで苦労する


質問

起業家になったらどんな苦労が待っているんでしょうか。具体的に教えてください。


回答

苦労するのは「ヒト」「モノ」「カネ」

起業家の失敗体験はこれから起業を考えている人にとって非常に参考になる情報ですね。現在成功しているように見える起業家であっても、今の位置に行き着くまでにはいろんな苦労や挫折を経験しているもの。

起業を考えている業界や業態に固執するのではなく、いろんな業界や業態・年代などの起業家の失敗体験を書籍やネットで知る姿勢は必要でしょう。

経営の三要素と言われているのは「ヒト」「モノ」「カネ」と言われています。この三要素に沿って今回は回答者の私が苦労した体験を挙げてみたいと思います。

まず「ヒト」は人材という意味合いで使われることが多くありますが、起業家にとっては人材だけでなく人脈という意味も含めて考えます。

私は事業を立ち上げる半年前から約1年という期限を設けて、人脈を広げようと異業種交流会や起業家向けの勉強会に参加したり、SNSを利用して会いたいと思った人にアプローチしたりしました。

その結果知り合いの数が増えて私の名前を覚えてもらえる機会も多くなりましたが、こうした方法で知り合った人はあくまでも「知り合い」であって自分の事業にメリットのある関係とは言いがたいものでした。

女子メイン交流会では事業拡大に生かせるような信頼関係を築ける相手とどう出会ったかを振り返ると、そのほとんどは紹介によって知り合った相手です。

私と相手との両方をよく知っている人が紹介という形で引き合わせてくれるのですから、打算的な部分が薄く互いを理解しあうことができます。

いろんな場所に顔を出す方法も間違いとはいえませんが、費やす労力や時間とその効果を考えてやみくもに参加する方法はよくなかったと思っています。

次に「モノ」、いわゆる自分が提供する商品やサービスについてですが、私の場合ここが最も苦労した部分でした。

ある程度の市場調査をした上で商品やサービスを設定し提供しはじめたものの、顧客ニーズがつかめず売上げが低迷した時期が続いたことがあります。 商品の改良やサービスの改善を行っても売上げの増加につながらないままということもありました。

顧客の声を商品開発やサービスに反映するようアンケートを実施するなどして徐々に軌道に乗せることができましたが、常に「今何が求められているのか」をチェックして対応する姿勢が不可欠だということを痛感しました。

最後に「カネ」、つまり事業資金ですが、準備していた金額よりも予想外に多くの資金がかかり資金不足に陥った時期はとても苦労しました。特に広告宣伝費は金額と集客性のバランスを取るのがとても難しく、結果的に無駄な出費となった経験もありました。

しかし自分の事業をより多くの人に知ってもらうにはある程度の広告宣伝は必要なので、プレスリリースなど無料でできる手段をいろいろと試して相性のいい広告手段を見つけていきました。

もっと早い段階からこうした手段に気づいて実践していれば、事業資金をより有効に使えたのではないかと反省しています。

三大要素に加えたいもうひとつの大切な要素とは

「ヒト」「モノ」「カネ」の三要素に加えてもうひとつ大切なものとして考えたいのが「時間」です。

「情報」を加えて四要素とする考え方も浸透してきていますが、タイムマネジメントがうまくできれば情報の取捨選択もスムーズにできるというのがこれまでに起業し事業を進めてきた中で率直に感じることです。

物事の優先順位を決めて一つひとつの作業に当てる時間を大まかにでも割り振るという準備は一見時間の無駄に見えますから私も起業当初は実践していませんでしたが、非効率な営業活動や無駄な出費につながり売上げが低迷して苦労した原因のひとつだと感じています。

起業すれば一人でさまざまな作業を進めていかなければいけませんので、タイムマネジメントはしっかり意識してください。 起業してからひとつの失敗もなく成功していく人はまずいません。

ただし失敗をなるべく小さく少なくし、その結果をバネに成功へと結びつけていけば、それは失敗ではなく糧として生かすことができます。

失敗を恐れずにまず自分でやってみる、そしてトライ&エラーで軌道修正を怠らない、これらを意識してぜひ起業にチャレンジしてほしいと思います。

長野 由美子
本業の傍ら女性起業家支援団体に所属し、起業予定から起業後5年前後までの女性起業家の各種支援を行っている。女性起業家対象の交流会・研修会の企画運営、専門機関と連携しての経営全般や法人化・税務・労務・広告戦略などの各種相談受付、行政機関と連携しての起業関連イベントの企画運営などを担当。