Pages Navigation Menu

キレイでユニークな女子ビジネス

エチオピア)新進気鋭のデザイナーが語る「グローバル市場で競争する秘訣」


フィキルタ・アディスさんはエチオピアの若手ファッションデザイナーです。元々は心理学者でしたが、出産後の子育てでフルタイムの仕事が出来なくなったため、高校の頃からの趣味だった服作りの経験を生かして2009年にエチオピアの南のチャンチャ地方でYefikir Designを立ち上げました。

わずか3年で「Orgin Africaデザイナー部門」を受賞

cotton起業時には様々な苦労がありました。心理学者からの転身だったため、まず資金集めに苦労しましたが、幸い政府の支援を受けることが出来ました。また、子供と過ごす時間をつくるための、仕事とプライベートとの両立にも苦労しました。

しかし、起業からわずか3年後の2011年に、アフリカのテキスタイル・アパレル業界を宣伝する一大イベント「Orgin Africa」でデザイナー部門を受賞。現在はAWEP(アフリカ女性起業家連盟)及びFDA(ファッションデザイナー協会)の理事を務めるまでになりました。児童の労働問題等、社会的問題についても関心が深く、資金集めのチャリティ活動も行っています。

【エチオピアの上質なハンドメイドコットンを使用】


グローバルなファッション市場で競争する秘訣

デザイナーとしてのキャリアが全く無かったフィキルタさんがYefikir Designをたった数年で何十人もの編み物職人や刺しゅう職人を抱える会社に成長させた理由は何でしょうか。

それは、「伝統文化を目立ちすぎない形で現代風にアレンジしているから」です。

外国の民族衣裳は、綺麗だとは思っても自分で着たいと思わないことが多いですが、Yefikir Designではエチオピアの伝統的材料である上質のハンドメイドコットンや天然染料を使用しており、その白い柔らかい生地に主張し過ぎない刺繍で女性的な優しさと豪華さを加えています。その繊細なテイストに国籍関係なく一目ぼれする人が多いのではないでしょうか。実際に、フィキルタさん自身もデザインから感じられる通りの、物腰の柔らかいとても素敵な女性です。

エチオピアの生地を世界へ届けたい



自然な風合いと文化と現代のテイストのバランスの取り方」が彼女のデザインの最大の課題でもあり、Yefikir Designがグローバルなファッション市場における強み。

通常伝統的な服は祝日・祭日に着るだけ。でも「エチオピアのファブリックを人々の日常に届けたい」という想いで、フィキルタさんはオフィスワークやパーティー等、どんな場面でも通用するモダンで着心地の良い服をデザインしています。また、ヨーロッパへの輸出でエチオピアの生地や服飾資材の素晴らしさを紹介出来ることも、彼女の喜びのようです。

フィキルタさんの事例のように、ファッションや料理のような普段から身近な分野は、正式なキャリアが無い女性でも成功しやすいのではないでしょうか。日本にも裁縫の得意なプチ・フィキルタさんが大勢いることでしょう。

Yefikir Design
Robel Plaza, 1st Floor, 104 Addis Ababa, Ethiopia

Robel Plaza, 1st Floor, 104 Addis Ababa, Ethiopia


参考
Yefikir Design,facebook
AFRICAN FASHION WEEK NY – FEATURED DESIGNER FIKIRTE ADDIS, YEFIKIR DESIGN,afritorial.com
Mashariki Mix: Fikirte Addis Interview | Africa Magic
Ethiopian Designer Read to Fly, USAID EAST AFRICA

TEXT: 中田めぐみ