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キレイでユニークな女子ビジネス

バリ島) 人気バッグ店【sisi】を経営する奈良県出身の女性起業家


バティックで作ったオリジナルバッグで起業

インドネシアのバリ島に、生島尚美さんという奈良県出身の女性起業家がいます。

14年前、仕事に行き詰まりを感じていた尚美さんは、ゼロからやり直すために、お気に入りの旅行先だったバリ島の観光地、ウブドに移住しました。

住み始めた当初はインドネシア語が分からず英語も得意ではなかったため、仕事が見つからないまま時が過ぎお金も無くなっていきました。batik何かをしようと考えましたが、当時多くの外国人が経営していたブティックは、体型別にサイズがあるため大変そうに見えました。

そこで、インドネシアの伝統的な布地であるバティックで作ったバッグのお店を開こうと思いつき、下宿先の大家さんに借りたに小さな敷地で、オリジナルバッグ店をオープンしました。

必死で仕入れ交渉をしているうちに自然と言葉が身に付きました。そして、知り合いや支援者も徐々に増え、口コミでお客さんが集まりはじめました。

働きやすい職場をつくれば人は集まってくる

仕事が軌道に乗り、古谷さんはスタッフを雇いたいと考えますが、近所の人に「バリの女性は結婚したらやめてしまって長続きしないから、やめた方が良い。」と言われてしまいます。

縫製工場の女性経営者、ニョマンスイニーさんが、「女性がやめてしまう原因は島独特の宗教であるバリヒンズーにある」と教えてくれました。

バリ島では家の庭に建てたお寺で毎日儀式をする習慣があり、女性達は手作りのお供え物を朝夕家中に飾るため、お嫁さんが働きに出るのは難しいのだそうです。

スイニーさんの工場では、お祈りや家事の合間に仕事ができるように、「都合に合わせて働いていい」というシステムにして、女性を何人も雇っていました。

女性が働きやすい環境を整えるために、尚美さんは、村の祭等、行事がある日は休日にし、時短制度や産休制度も導入しました(職場に子供を連れてくることも今では許可しています)。その結果、女性を30人以上雇うことが出来ました。

古谷さんは9年前にお店の常連客だった悟さんと結婚し、現在は2児の母です。家事、育児はご主人がサポートしてくれます。

「夫や子どもの協力なしに今の自分はない。」と言う尚美さんですが、家族は他にも大勢います。

「従業員の家族は自分の家族」

バリ島で女性が外で働くには家族の理解が不可欠だと感じ、古谷さんは、従業員の家族の悩みにも積極的に関与しようと考えました。

「従業員の家族は自分の家族」
「長く働いてもらったら宝」

出産してすぐ職場に復帰した従業員の自宅を訪れて、何か問題はないかを聞く等の細やかな心配りをしているせいか、家族も安心して職場に送り出せるようです。

また、尚美さんは、母になってから「女性の立場」を強く意識するようになりました。

「子供が生まれたのでお店をやめようかと思っていたけど、『お店に子供を連れてきていいからやめないで。』といってくれたので働き続けています。」と、女性スタッフが語ります。

ママ達のたくましさが、尚美さんにとって何よりの魅力です。彼女達は、料理にも、人と接することにも慣れているので、尚美さんがオープンしたレストラン「ワルンソパ」でも大活躍です。

口コミを聞いた女性が面接に訪れます。「ここはいろんなことが出来ると聞きました。」

尚美さんは、ショップやレストランを数店舗を経営する傍ら、東日本復興のためのチャリティ食事会の開催する等、慈善活動も積極的に行っています。また、定期的に現地から動画配信もしています。

パワーを生かす人、生かされる人。どちらにしても、女性のたくましさは万国共通のようです。

TEXT: 中田めぐみ

Sisi+Nanan(シルバー&レザーブランド『nanan』とのコラボショップ)
Jalan Hanoman Padang Tegal, Ubud-Bali, Indonesia

by sissato

参考:
バリ島発オリジナルバッグ【sisi】のWEB本店
NHK総合大阪「かんさい人物ファイル アジアに夢中!」
日本人バリ島在住者が語るバリ島生活, Balifreak
naomi ikushima (ikusisi) on Twitter