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キレイでユニークな女子ビジネス

加) 東京風の生花店をバンクーバーの駅ナカで開業した日本人女性


東京の駅の構内で、屋台の花屋さんが小さなブーケを売っているのを見かけたことがありますか。

カナダのバンクーバー市グランビル駅の構内にも、そんな東京スタイルの生花店、Queensberry Flower Companyがあります。経営者は日本人女性のハインリクス可奈子さんです。

東京都出身の可奈子さんは、高校時代にカナダに一年留学した後、カナダの大学で油絵を専攻。帰国後いったん就職しましたが、カナダに住んで仕事がしたいという想いがつのり、2007年に現在のご主人の地元であるバンクーバーに移住しました。

その後、設計事務所でアシスタントとして1年間勤めたものの、リストラの危機にあい起業を決意。

日本にいた時は起業するなんてことは考えたこともなかったために何も無い状態からのスタートでしたが、州政府が提供している無料の自営業支援プログラムを受講後、駅構内に生花店を開業しようと思いつきます。

バンクーバーの駅構内は敷地も狭く、コーヒーショップが数件あるだけの殺風景な場所。そして、店舗の管轄は公共交通機構なので、出店するのは容易ではありませんでした。

「この何もないバンクーバーの駅で、自分が日本にいた時のように、綺麗で可愛い花を見て幸せな気持ちになってもらいたい」という気持ちで企画書を持っていき、約1年かけて出店の許可を得ました。

アーティストではあるものの花については全くの素人だったため、フローラルデザイナー講座に通い、花市場に出かけ、色々な質問をして回りました。そして2009年にバンクーバーダウンタウンのグランビル駅にQueensberry Flower Shop1号店をオープン。

Tokyo-style flower shop blooms in Vancouver

The Globe and Mail


カナダのブーケは大き過ぎるほどのサイズですが、東京の駅構内の花屋さんで見かける小さなブーケはちょっとしたプレゼントに最適。出来た状態で売っているのですぐに買えるし値段も手頃です。

生花店は値段や花の状態が分かりづらいために入るのを躊躇することがありますが、可奈子さんのお店では出来るだけ気軽に買えるようにと、レストランのようなメニューを作っています。デザインにこだわった可愛い店づくりとラッピングで、見ているだけでも楽しくなるようなお店。

花を買いに来るお客さんは人それぞれ。花を買ってそのまま店頭でプロポーズする男性、遠距離恋愛の相手に駅で花を持って泣きながら再会する男性、毎週2ドルのバラを1本買っていくホームレスの人。

アートを専攻していた可奈子さんはクリエイティブな活動が大好きですが、この仕事はフラワーアレンジメントだけでなく、ビジネス自体をクリエイト出来るのでやりがいあるとのこと。

2011年には2号店もオープンしてビジネスは順調に拡大していますが、可奈子さんには新しい目標があります。それは、自分のように結婚して慣れない土地に移民してきた女性に「仕事を通して生き生きと楽しく過ごせる場所を提供すること」です。

仕事は人と社会をつなげます。

Queensberry Flower Company

グランビル駅店舗
GRANVILLE SkyTrain, Vancouver, British Columbia V6B, Canada
GRANVILLE SkyTrain, Vancouver, British Columbia V6B, Canada


参考
「バンクーバーで活躍する女性にフォーカス!」バンクーバー経済新聞
Vancouver’s Wedding Florist Review, Peter’s useful crap

TEXT: 中田めぐみ