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キレイでユニークな女子ビジネス

藤沢市)ロイヤルブルーティージャパンに学ぶ日本ブランドの作り方


「ブランディング」「ブランド戦略」

起業を予定している人は色んな場所でこの言葉を耳にすると思いますが、何度聞いてもよくわからない方に、大変分かりやすい参考例を一つご紹介します。日本茶の高級ボトル市場を開拓して2013年度の日本政策投資銀行「第2回女性起業大賞」を受賞した「ロイヤルブルーティージャパン」という会社が神奈川県藤沢市にあります。代表は吉本桂子さん。

起業のきっかけと日本茶

桂子さんは、もともとグラフィックデザイナーでした。佐藤節男氏(現会長)が個人で開いていたティースクールに参加した時「お茶はこんなにも人を感動させることが出来るのだ」と感激し、お酒が飲めない人が料理やその場の雰囲気に合うノンアルコール飲料を楽しめればと、2006年に高級茶飲料の事業を立ち上げました。

日本のお茶の産地は面積が小さく量産品では海外には負けてしまうため、茶づくりは斜陽産業になっているそうです。桂子さんは「本当の高級茶を高級な市場に、高級なお客様に届ける」といった商品戦略が日本茶には必要だと考え、高級ボトル飲料を開発しました。

困難も

創業時に最も苦労したのは資金不足でした。銀行の融資やビジネスコンテストの賞金等で資金調達したものの民間のキャピタリストからの出資は得られず、経常黒字になるまで7年かかりました。ただ、グラフィックデザイナー出身の桂子さん自身がブランディングに関する戦略的デザインのほとんどを担当したために、かなりのコストカットが可能になりました(手作りのラベル等)。

また、新しいコンセプトの商品を理解してもらうのは大変で、訪問先の経営者に目の前でグラスのお茶を灰皿に流されたこともありました。

ロイヤルブルーティーとは?


BY ANNnewsCH(公開日: 2013/08/01)
【対象】
お酒を飲めない人、飲まない人、車を運転して帰る人、授乳中の女性等が食事をしながら飲み物のテイストと雰囲気を楽しめるような商品づくりをしています。

【茶葉と抽出方法】
ブルーティー青茶とは「完全発酵する前の茶葉を加熱し半発酵の状態にとどめた茶葉」のこと。各産地で1枚1枚手摘みした最高級の茶葉を仕入れています。高級ボトル「MASA」では、これまでに何度もお茶の品評会で受賞し日本一の煎茶づくり名人として知られるカネタ太田園の太田昌孝氏の茶葉を使用。

お茶の抽出は茶葉と水のみの完全無添加で、抽出には3日から6日かかります。たった3人で作業するため一日に出来る量は限られます。当初は法律で定められている加熱殺菌をしない製法を保健所から前例もないので営業許可はできないと コメントを受けましたが、国際認証SGS-HACCPを取得している、殺菌しなくても理論的除菌で問題無いということで営業許可されました。

香り高くコクのある深い味わいで、ワイン同様、温度の上昇と共に香りが開きます。美味しくて品質もいいと口コミで高く評価され、食のプロも「一度飲んだ方は必ずリピートする」と絶賛。

【ワインボトルのメリット】
ロイヤルティーブランドの最大の特徴はワインボトルを使用しているところです。
運びやすい/遮光がある/長期保存に適した形/洋風のインテリアとの違和感が無いため外国人も受け入れやすい

【場面】
京都吉兆、マンダリンオリエンタル等の日本を代表する店舗やJALのファーストクラス、また重要なイベント(横浜で開催されたAPEC等)でも提供されています。お正月、お歳暮用に購入する人達も。

【価格】
1本2000円台から30万クラスのボトルまで、ワイン並みの価格設定。30万クラスのボトルは世界中から問い合わせが来るそうです。

ロイヤルブルーティーを世界の高級茶ブランドにして日本茶の地位を確立することが桂子さんの目標だそうです。この事業は地方のお茶農家の振興にもつながっていますが、ブランディングでイメチェン出来る商品は、まだまだ沢山ありそうですね。

★期間限定イベント(3/31まで)
銀座三越でロイヤルブルーティーバーがオープン(「デセール・テ」コーナーで楽しむティータイム)

 

ロイヤルブルーティージャパン株式会社

神奈川県藤沢市川名2-5-31

神奈川県藤沢市川名2-5-31
参考
「高級茶による茶宴文化を国内外に伝道する」J-Net21
「華やかな席でお茶を」Yomiuri Online
「価値を伝えるために超高級品をつくる」農業ビジネス
「高級茶の世界ブランドを」Yomiuri Online

TEXT: 中田めぐみ