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キレイでユニークな女子ビジネス

ガーナ) 巨大なアメリカ市場に挑む女性起業家、ノラ・バナマン


芸術の世界ではユニークであることが大きな長所になりますが、ファッションも勿論例外ではありません。

ガーナでは国際貿易を加速させるために設けられたDuty Freeの産業区域がありますが、その中にSleek Garments Exportという工場があります。アメリカのデパートで販売する衣服を生産している工場です。

nora工場の代表は、ノラ・バナマン。ガーナの伝統衣装から欧米向けのシャツまで、フレキシブルにアイデアが浮かぶ天才肌のデザイナーです(そして大変チャーミングでフレンドリーな女性です)。

2007年にAGOA(アフリカ成長機会法)を通じて米国に男性用のシャツ7.5万枚を生産、輸出し、AGOAの成功事業賞を受賞しました。

ノラとデザインの関わり

ノラは正式にデザインの勉強をしたことがありません。しかし、幼児の頃から紙人形に着せるドレスを自分でデザインして作っていました。

6歳になると、誕生日のプレゼントで貰った小さなミシンで人形の洋服を創作するようになりました。小学生の時は自分のために、そして中等学校では大勢の人達に、服を作ってあげました。

見習いの人達と一緒にデザインと縫製を7年経験し、1980年3月に服飾ビジネスをスタートさせました。

幅広い活動範囲

ガーナ産業協会アクラ支部実行委員
ガーナアパレル製造協会(GAMA)会長
アフリカ成長機会法国家実行委員

ノラはビジネスに関連した様々な役職に就いていますが、地元の学校に招かれてキャリアガイダンスの講演をしたり、恵まれない子供たちの家庭のケアやスクーリングにも積極的に関わる博愛主義者です。現在会長を務めているガーナ・アクラ北部ロータリークラブでは、アクラ地区の恵まれない人達(特に女性や子供)1000人以上に無料の目の視力検査とケアを実施しました。

ノラの製品は、西アフリカ、南アフリカ、アメリカ、フランス、ドイツ、スイス等で取り扱われています。フランスのファッション誌でアフリカのトップ20デザイナーに選ばれたこともあるほどの実力で、ガーナの公的機関のユニフォームやミスコンの衣装デザイン等も手がけています。

ファッションショー
衣服工場の他に、健康ショップやファッションデザイン・縫製学校も経営しています。ファッションデザイン・縫製学校では100人以上の生徒を訓練し、そのうちの多くが自分でビジネスを始めています。

量より質

「品質が第一、量は二の次」

noraファッションデザイナーになってから一貫しているノラの哲学です。今後大量生産にシフトする時も、ずっとこのポリシーで行こうと心に決めています。

現在アメリカで最も大きいディスカウント小売店の一つにシャツを卸していますが、彼女のデザインや伝統のファブリックを許可なくローコストで大量生産する海外の業者との競争や、価格交渉等の困難もあるとのこと。

Skilled Laborの不足

ガーナには熟練した労働者が不足しており民間分野だけではとてもスキルの訓練が出来ない状態ですが、政府の援助で現在190人の縫製スタッフを今年の3月から400人追加することになりました。

「アフリカだけでなく、アメリカという巨大な市場にも供給するようなブランドをガーナに誕生させること」がノラの夢。

芸術は国境を越えていくのでしょうね。

Sleek Garments Export Ltd.
47 Kwame Nkrumah Avenue Adjabeng Garment Enclave Accra- Ghana

47 Kwame Nkrumah Avenue Adjabeng Garment Enclave Accra- Ghana

TEXT: 中田めぐみ