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キレイでユニークな女子ビジネス

「予期せぬ言葉」ゼロからの起業で年商1億(5)


営業奮闘記その4


パートナーともいえるスタッフが加わり、一人のときよりも仕事にハリができ、営業に力を入れつつ、自社のナレーターやイベントコンパニオンの登録メンバーの採用や教育と忙しい日々が続きました。

ただ、仕事の受注は相変わらず単発のものがポツポツとあるだけで、なかなか継続して売り上げが見込めるようなクライアントを掴むことはできません。
そうして、半年ほど経った頃、最大のピンチが訪れました。

事務所をたたむ!?

もともと資金が乏しい状態で独立したので、運転資金に余裕がありません。持って半年程度の資金しか用意できなかったので、事務所を維持していくのにも、そろそろ限界か・・・となりました。

二人で頑張って営業していたのですが、私は資金のことが毎日気になり、どうしたものかと悩みだしました。このままでは、事務所の家賃も支払えなくなるのは目に見えていました。

事情を聞いた仕事に関係のない友人からは、「頑張ってもどうしようもないならそれは仕方ないよ。残念だけど諦めるしかないね。」のようなことも言われていました。

意外なパートナーの言葉

このまま事務所をたたむことは、せっかくスタッフになってくれたパートナーにも申し訳ない気持ちでいっぱいでした。でもなす術もなく、ある日、彼女に話をしました。


「ごめん・・・。このまま続けていくのは無理かも。」(半泣き)

パートナー
「え・・・?」


「せっかく手伝ってくれたのに、ごめんね。売り上げも少なく、もう、資金がなくて用意できる当てもないから・・・止めることになりそう。ごめん。」(溜息)

(二人ともしばし沈黙)

パートナー
「ダメです!止めさせてあげません。私が絶対頑張って仕事取ってきますから何とかしましょう!」


「え・・・。あ、ありがとう。」(嬉し涙)

私はこの時、彼女から「仕方ないですね」と言われると思っていたのですが、全く予期せぬことを言われてびっくりすると同時に、なんともいえない喜びと感謝の気持ちに満たされました。
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しかも、彼女は資金面でも無理をして協力しようとしてくれたのですが、さすがにそこまで甘えることはできませんでした。

その後、1ヶ月もない残された時間を最後まで諦めないでおこうと、再び営業に取り組みました。そして、本当にギリギリのところで継続が見込めそうなある企業から仕事を受注できたのです。

今でも、この時のパートナーとのやり取りを覚えていて、何かの拍子に思い出します。もし、彼女じゃなかったら、あのまま諦めて事務所をたたむことになっていたでしょう

物事が上手くいくかどうかは、誰にも分かりません。でも、自分で心底諦めてしまったときが本当の終わりといえるような気がします。(第6話へ続く)

片山 響子
起業で成功(個人事業ながらも開業2年目で年商1億円以上を達成、その後実務を経験したくなり、譲渡)と失敗(収益率の悪さに嫌気がさし閉鎖)を経験する。現在は自分の自由と、将来への計画に向けて、個人事業を営んでいる。